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映画感想ーいろんな楽しみ方があっていいじゃない

ショート感想文 Lightyear(2022)

Lightyear(邦題:バズ・ライトイヤー)【2022年公開】

ジャンル:アニメーション、SF

トイ・ストーリー」に登場するおもちゃ、バズのスピンオフ作品。正直00年当時はザーグの父親設定とか単なるネタでしかなかったと思うけど、今作に昇華して組み込んでたし、脚本がものすごくよかった。

95年に子どもだった大人に新しい発見をくれます。大人とその子どもも一緒に楽しめる作品。

そらアンディはバズのおもちゃ欲しくなるわ

 

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ショート感想文 Thor:Love and Thunder(2022)

Thor:Love and Thunder(ソー:ラブ&サンダー)【2022年公開】

ジャンル:ヒーロー、コメディ

前作の『バトルロイヤル/Thor: Ragnarok』(2017)からコメディ要素がかなり強くなったと感じるソーの映画シリーズ。

1作目から“親兄弟”というテーマで一貫しているところは良いと思います。そのテーマに対してキャスティングも合わせてきている感じもまた面白いところ笑

ある意味ホームビデオみたいな映画シリーズですね。

 

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ショート感想文 Dante's Peak(1997)

Dante's Peak (ダンテズ・ピーク)【1997年公開】

ジャンル:自然災害、パニック

この間テレビでやってるのを見かけて久しぶりに観たくなったので…

90年代初頭流行った自然災害、隕石衝突ものは公開当時一通り観た記憶。

ツイスター(1996)、デイライト(1996)、ダンテズ・ピーク、ボルケーノ(1997)、ディープ・インパクト(1998)、アルマゲドン(1998)、フラッド/Hard Rain(1998)…

ダンテズ・ピークはテンポが早く短め(2h弱)の映画。

雲仙岳火砕流の話が何度もテレビでやってたから、この映画も余計に怖く思えたものです。

 

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シュート感想文 The Vanishing / Keepers(2020)

The Vanishing / Keepers (邦題:バニシング)【2020年日本公開】

ジャンル:サスペンス・スリラー

最近のジェラルド・バトラー映画っぽくなさそうな映画だったので観ました。(もちろん大統領守るバトラーも良い)同じく出演のピーター・マラン(ミュラン)ってハリポタのヤックスリーの方!なんか既視感のある悪役っぽい人だなと思って観てました笑

 

スコットランド沖、フラナン諸島のアイリーン・モア島で1900年に3人の灯台守が忽然と姿を消した実話に着想を得た物語。(なのでフィクションです)

金塊と殺人。

良心を捨てた人間の強欲が招いた悲しい結末。

すべてにしっかり伏線が張られてて、シンプルな展開です。

 

ただ説明がないと分かりづらいところがあるのも事実…。ジェームズが発狂したのは水銀中毒も原因の一つだし、もう一つの原因である、彼が殺した厨房係(島の食料補充に来た従業員、もしくは金塊を運んでた一味の仲間)が“チャーリー”を彷彿とさせることに罪悪感が募るシーンがあるのですが、“チャーリー”の名前が初めて出るので、「誰?」ってなった人も多いはず…作中名前は出ませんでしたが、ジェームズには息子がいたのでその子の名前だと思われます。

 

個人的には字幕のミスリードで低評価になっている感がある作品。

 

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ショート感想文 Uncharted(2022)

Uncharted(アンチャーテッド)【2022年公開】

ジャンル:アクション、アドベンチャー

CG、VFXのスケールがデカいし、めちゃくちゃ続編作る気満々な意欲を感じる。

マーク・ウォールバーグの腕がむちむちなのも気になるけど、トム・ホランドが線細いのに頑張ってパンプアップしてて体壊さないか心配。(なんの心配)

 

アンチャもトゥームレイダーもゲームはやったことないのでどっちかやってみようかな。

 

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映画感想 Heat(1995)

With this guy, this much heat, you should pass.

このヤマはヤバいぞ。(ハナ刑事の仕事への熱量を受けて)

 

 

Heat(ヒート)【1995年公開】

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マイケル・マン監督、アル・パチーノロバート・デ・ニーロ主演、ヴァル・キルマー、ウェス・ステュディ、ウィリアム・フィクナー、ダニー・トレホなど主要キャラクターは粒揃いです。

 

1989年のドラマ『メイド・イン・L.A.』を監督がセルフリメイクした映画で、今日ではクライムアクション映画の金字塔的作品と言われています。対極にいるライバル同士の絆の物語だけでなく、男の矜持と女の慈愛が丁寧に描かれた作品です。

 

◆あらすじ

ギャングとして生きてきたニール・マッコーリーはその仕事のほとんどを家族のように信頼できる仲間とこなしてきました。しかし今回は人手不足で新参のウェイングローという男を雇うことになります。強盗は成功しますが本来計画に無かった殺人をウェイングローは犯してしまいます。ニールは失態をおかしたウェイングローを始末しようとしますが、既の所で逃げられ逆に恨みを買ってしまいます。強盗の標的となった無記名債券の持ち主:ヴァン・ザントもニールを恨んでおり、報復を企んでいました。ロス市警のヴィンセント・ハナ刑事は強盗と殺人の犯行手口から手練れのギャングであると判断し、あらゆる手段を使ってニールを追い詰めようとします。そんな最中、ニールは女性と恋に落ち、真っ当に生きるための最後の仕事として仲間と銀行強盗を決行するのだが…

 

 

テーマ:対比

本作の主要テーマはさまざまな物事の『対比』であると言えます。善と悪、男と女、新旧など対極にあるものを顕著に描写しているからです。一番の対比的存在は主人公のニールとハナ刑事の2人です。刑事とギャングという善悪的な立場はもちろん、ハナは刑事としては腕利きのベテランですが、家庭を顧みない性格のため3度目の再婚相手との家庭も無茶苦茶。一方でニールはギャング以外の生き方をしたことがなく、仕事以外に執着しないことをルールに生きてきましたが家庭を持つことに憧れてきた人物です。2人は追うものと追われる者ですが、またその逆でもある存在です。作中2人がカフェで会話するシーンで互いに眠っている時に視る夢を語り合う場面が出てきますが、ハナ刑事はこれまで担当した事件の被害者がじっと彼を見つめてくるという夢を視ると言います。これは彼の使命感と焦燥感を現していて、ある意味仕事(被害者たち)に彼は追い詰められていると捉えることができます。一方でニールは自分が水中で溺れていて、死ぬ直前に目覚める夢を視ています。彼が生死ギリギリのスリル生き、目標を追い求める人間であることが描かれています。対極の2人ですが互いの手の内を探るうちに共通点を知り、互いに尊敬し合うようになります。

 

女性の立ち位置

ニールやハナ刑事ら男性の対比として彼らの彼女や妻たちが一貫した女性像で描かれています。男性の仕事に踏み込まない、何も言わず従う、(男性から)向けられた愛情分同じように愛するよう求められる母親のような存在であるべきという立ち位置です。作中の女性たちはどれだけ失望させられても愛する男性を放っておけず、あまつさえ守ろうとします。その慈愛にあふれた行動が男性主人公たちの欲望や焦燥といった動的感情との対比として静的な保守、庇護を表しています。作中の女性像はどちらかと言うと男性から見た理想の女性像である印象です。一般的に独り立ちするまでもその後も男性の一番身近にいる女性というのは母親なので理想像になりやすいかと思います。勿論女性が描く理想的男性像もしかり…(反面教師になる例も往々にしてありますが)

 

時代背景

公開年の時代背景に絡めた対比も作中描かれています。1990年代のアメリカはクリントン大統領政権下におけるIT産業の促進およびインターネットが急速に普及した時代です。政権自体がそれまでの自動車などの重化学工業からITや先端技術重視へ舵を切り、失業率を減らす要因ともなりました。公開年の1995年はJavaが発表されたりAmazon.comがサービス開始したり、Windows95がリリースされています。そんな時代においても、ニールは標的も仕事の作法もアナログで昔ながら、彼が情報飛び交うインターネットについてそもそも理解していないシーンも描かれています。ニールはその先進時代とはまさに対極的存在です。

 

余談

この映画観てかっこいいって思わない人いないのでは?と思います。男性の動的な格好良さはもちろん女性の静的な揺るがなさを感じます。終わり方も渋い。中盤からの1時間目が離せません。

それにしてもキャストがみんなとにかく若い(笑)

しかし個人的にはBGMが好みじゃないです(笑)そこだけが残念。あと最初の1時間は退屈に感じる人も多いかも…3時間弱かけて丁寧に描かれてあるので…

同じ1995年にリリースされたCoolioのGangsta’s Paradise(feat. L.V.)がニールが生きた人生を表してるようで切ない良い曲です。

ショート感想文 The Batman(2022)

The Batman -ザ・バットマン-【2022年公開】

ジャンル:クライム、アクション

ロバート・パティンソンasバットマン第一弾

信じるもの何もかもに裏切られた2人の男の復讐の物話でした。すべてに裏切られてもバットマンは孤独な戦いを続けるのであった…

本作はリアリティさを極限まで求めたバットマンでした。リアリティはノーランバットマン3作でめっちゃ観た気がしてるのでレゴバットマン ザ・ムービー(2017年公開)みたいに振り切ってもよかったかもしれないと思ってしまった。

 

皆言ってるけど暗い!画面が!

 

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